インドア生活が拍車をかけた雑な考え
みなが今立ち止まるということを思い出している。
このことに興奮している同胞たちが少なからずいるだろうと思う。緩んだスピードに妙な心地よさを感じている同胞たちもいるかもしれない。
都市の良いところは騒がしさと乱雑さだと思う。
ここがふと緩んだとき、人口密度からくる生存競争とか他者への恐怖感や愛着というものの存在を目の当たりにして焦ってしまう。これらは新しく現れたのではなく、いつでもそこにあったのに隠されてきただけのものだ。
騒がしいことと乱雑なことは大好きだ。だが、行き過ぎてはいなかったか?
本当に世界は先に進むしかないのか?今のままでいたい気持ちとか元に戻りたい気持ちに、もっと温かい居場所を与えていいのではないか。きっと「懐古主義」とネガティブなレッテルを貼ったせいで、その効能に気づけなくなっていた。
本当に変わりたいのか?本当に先に進みたいのか?と疑ってみることも悪くない。都市の騒がしさと乱雑さはそれを忘れさせるくらい楽しかった。世の中が止まったかのような今は、そんなことを考えるのにぴったりな時間だ。
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以上、新型コロナウイルスの流行で始まった緊急事態宣言下で感じたことを書いてみました。
はじまりはじまり(Bad Summer Day Blues)
おいヒヨッ子、お前にいいことを教えてやる。
天才は歴史に従う
凡才は天才に従う
そして狂人はノイズに従う
ー『Bad Summer Day Blues』(MO'SOME TONEBENDER/詞:百々和宏)より